目次
「旗竿地が安く売り出されていたので購入したいけれど、住みやすいのか気になるので具体的な利用方法が気になる…。」
「旗竿地をリノベーションするにもかなりのお金がかかりそうなので、売り払うべきなのか迷っている…。」
「不動産会社に旗竿地が安いとおすすめされたけど、どんな土地なのか全く分からないので教えてほしい…。」
上記のように、旗竿地をどのようにして利用するのがベストなのか気になる人も多いですよね。
そこで、今回の記事では「旗竿地の利用方法」について詳しくご紹介します。
住む上でのメリットとデメリットもまとめましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
そもそも旗竿地ってなに?
「旗竿地」とは、道路(公道)に接している出入口部分が細い通路上の敷地になっており、その奥にある家の土地のことを指しています。
見た目が竿に旗を付けたような形状に似ているので、「旗竿地」という名前で呼ばれるようになりました。
また、「敷地延長」や「路地状敷地」という別名で呼ばれることもあり、比較的都市部に多いのが特徴です。
家を建てやすくするために土地が細かく分割される結果、いくつかの旗竿地が生まれ続けています。
旗竿地のメリットは?
土地の形状はとても特殊だと言えますが、旗竿地ならではのメリットもあります。
「安い予算で住居を選びたい!」と考えている人は必見です。
土地の価格が安く設定されていることが多い
「旗竿地」の最も大きなメリットは、土地の価格が安いこと。
たとえ場所や広さなどの条件がほぼ同じであっても、旗竿地ではない土地と比べれば、約20%安い価格になっていることが多いです。
土地にコストパフォーマンスをかけなくてもいい分、建物の外装や内装にお金をかけることができます。
また、道路から見える部分が少ない場所でもあるので、もし割り切れるのであれば、外装のデザインを省いてコストカットするのもおすすめです。
奥まった場所なので静かに生活できる
たとえ首都圏であったとしても、「旗竿地」は公道よりも奥にあるので、敷地のそばを人や車が通行することはありません。
道路に面した場所に住んでいると、不特定多数の通行人が通るので、視線が気になることもありますが、旗竿地であればそのような心配が少ないと言えるでしょう。
のんびりとした落ちついた空間に住みたい人には、とてもおすすめの土地です。
路地の部分を楽しく活用できる
長い路地は使いづらいイメージがあるかもしれませんが、それを逆手にとり、家の周りに好きな設備を作ることも可能です。
例えば、土間を設けてみたり、花壇のあるアプローチを設置したり、玄関の収納を充実させることができます。
路地を上手く活用して、家のまわりを楽しく機能的に演出してみましょう。
旗竿地のデメリットは?
安めの価格で静かというメリットを持つ「旗竿地」ですが、特殊な形状だからこそ配慮するべきポイントも多いのが事実です。
どうするか決断する前に、デメリットもしっかりと確認しておきましょう。
駐車するスペースが狭くて不便
旗竿地は、通路部分の幅がとても狭い土地もあるため、車がギリギリ通れるのか通れないのか絶妙な場合があります。
駐車したときに余裕を持ってドアを開けられなかったり、自由に乗り降りできなかったりする可能性が出てくるので、不便に感じることがあると言えるでしょう。
そのため、もしも旗竿地を購入するのであれば、どこに何を設置するのかきちんとレイアウトを決めておくのがおすすめです。
建設やインフラにかけるコストが割高になることがある
旗竿地は、路地が狭いので工事中に大きな重機が侵入できず、職人の手作業が増えるため、工事費が高くなることがあります。
また、電線や水道管などの引き込み工事が新たに必要になることもあるので、旗竿地を購入するときには注意が必要です。
旗竿地を買う方が数百万コストカットになったとしても、建設やインフラにかけるコストが高くつき、結果として同じくらいの値段になることがあります。
結局、旗竿地はどうしたらいいの?
一般的な土地よりも奥まった場所にあるので、整形されている土地よりも評価が低いとされている「旗竿地」ですが、どのように利用するのが最適なのでしょうか?
以下でおすすめの使い方をご紹介します。
コストカットできる分、静かな環境に自分好みの家を建てる
近隣の同じくらいの広さの土地であっても、旗竿地は数百万円安くなるのが魅力です。
土地代のコストカットができるので、その分を内装や外装に回すことができます。
例えば、大きな窓や吹抜けリビングを付けた便利な家を建てたり、気に入った家具を追加で購入したりすることも可能です。
快適さを重視するのであれば、高気密で高断熱の家を目指すこともできます。
旗竿地ならではの落ちついた静かな環境に、ぜひお好みの住居を建ててみましょう。
通常の土地よりも評価が低いので、不動産会社に頼むか個人で売り払う
旗竿地は、やはり一般的な土地よりも形が特殊なので、利用されにくく敬遠されやすいのが特徴です。
土地の利用に制限があることも多く、使いづらい形なので価格も安めに設定されています。
そのため、希望エリアを予算内で購入したい方には人気がある場所です。
しかし、将来売却するときに買い手が見つかるとは限らないので、安くしか売却できないと言えるでしょう。
売却する際には少し時間がかかりますが、優良業者に依頼すればスムーズに取引ができると言えます。
また、旗竿地は再建築が難しい恐れがあるので、家の解体をすることなく、そのままの状態で売り出すのがおすすめです。
まとめ
「旗竿地のメリットとデメリット」などについて中心にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
自分で旗竿地に家を建てるのであれば、たしかに道幅が狭くて住みづらさはあると言えますが、その分安く購入できるというメリットがありました。
また、建て替えて自分で住むのも一つの選択ですが、そのままリノベーションせずに売り出す方が、コストパフォーマンス的にもいいので楽だと言えるでしょう。
通勤や通学などを考慮し、あなたのライフスタイルに合う選択をしてみてくださいね。