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「20坪の自宅を解体したいけど、費用の相場が分からないので困っている…。」という方は、多いのではないでしょうか?
しかしながら、解体費用には坪数のみが関係しているわけではありません。
実際には木造や鉄骨造など、建物の構造によっても値段は大きく異なります。
さらに、解体費用だけではなく、アスベストの除去作業、養生の設置や不用品の撤去などの料金が別途で掛かるため、あらかじめ確認しておくことがとても重要になるのです。
今回の記事では「20坪の家にかかる費用の相場」を中心にご紹介いたします。
また「賢く費用を抑えるための方法」や「解体するときの注意点」についても解説するので、家の解体工事を予定している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
20坪の家の解体費用相場はいくら?
まずは、20坪の家を解体する際にかかる費用相場を解説いたします。
2階建てと平屋、家の構造、建物の立地や工事の条件などで価格は大幅に変動するため、ここでしっかりと確認しておきましょう。
2階建てと平屋では解体費用が変わる
2階建てと平屋では解体費用の相場が異なり、どちらかと言えば平屋の方が高くなる傾向にあります。
イメージ的には「2階建ての方が、建物のサイズが大きいので高いのでは?」と思う方もいるかもいるでしょう。
しかし解体費用は、主に家の坪数から算出されます。
どちらも同じ坪数だとしても、平屋の方が坪単価も高い傾向にあり、2階建てよりも解体費用が高くなってしまうのです。
基礎部分や屋根面積が大きいため、瓦とコンクリートなどを撤去しなければならず、作業時間と廃材処理量も増えてしまいます。
また、解体費用の坪単価は、二階建ての家を基準にするケースが多いです。
そのため、平屋の家は相場よりも割高になる可能性が高いと言えるでしょう。
木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造などの構造によって相場は異なる
以下に「木造」「鉄骨造(S造)」「鉄筋コンクリート造(RC造)」の坪単価と解体費用を表にまとめてみました。
20坪の家を解体する場合の例も、ご一緒にチェックしておきましょう。
木造の場合 | 鉄骨造の場合 | 鉄筋コンクリート造の場合 | |
坪単価 | 約30,000円 | 約35,000円 | 約35,000円 |
20坪の場合 | 約700,000円 | 約800,000円 | 約800,000円 |
一覧を見ても分かる通り、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の方が、木造よりも解体費用が高額になります。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の方が頑丈にできており、耐震性と耐火性にも優れているので、解体作業にも多くの時間がかかってしまうためです。
木造は約7日。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造は約10日かかるので、人件費もその分高くなります。
こちらの金額はあくまでも目安費用になるため、解体工事をしたい方はあらかじめ業者へと相談し、見積もりを行って貰うのがオススメです。
立地や工事の条件によって解体費用は異なるので注意しましょう!
解体しやすい環境であることは、工事を行う上で非常に重要です。
もしも敷地や道路面積が不十分で、重機や車両がスムーズに入りにくい立地に家がある場合は、解体費用が相場よりも高くなります。
状況によっては、業者が周辺の外壁を壊して、廃材を運搬車両まで運ばなければならないケースもあるため、人件費等のコストが増えるでしょう。
解体費用のことが心配な方は、専門の業者に事前調査を依頼しておくと安心です。
解体費用のほかにかかる費用
解体費用とは異なり、別に追加料金がかかるケースをご存知でしょうか?
ここでは、解体作業以外で必要になるお金について解説いたします。
項目の中に当てはまるものがないか確認しておきましょう。
アスベストの除去費用
現在、アスベストは身体への危険性を考慮され、日本では使用禁止になりました。
しかし、禁止される前の古家は、アスベスト使用されている可能性が非常に高い傾向にあります。
特に昭和30年~50年頃までの住居は、使用度が高めです。
あなたの自宅にアスベストの疑いがある場合は、まず事前調査を行います。
発塵レベルと部屋の形状などで除去費用には大きく差が出るため、あらかじめ施工条件を必ずご確認ください。
また除去作業を行う場合は、14日前までに都道府県等に届け出を行いましょう。
参考記事:解体工事におけるアスベストの届出や解体費用・近隣説明について
住宅周りの不用品の撤去費用や解体費用
「家の隣に車庫や物置がある。」「庭木が200本ほど植えてある。」という方は、不用品の撤去作業を行う必要があります。
特に相談の中でも多いのが、バルコニー、花壇、ウッドデッキ、フェンス、プレハブ、塀や門などです。
また、井戸や浄化槽などのように、地中埋設物を撤去する場合も追加費用が掛かるので、利用予定の業者とは、念入りに見積もりを行いましょう。
養生にかかる費用
解体時には振動や騒音を始めとして、ほこりと破片が飛び散ることもあり、近隣住民の方にはご迷惑をおかけします。
トラブル対策として、養生シートと養生パネルを設置することは必須条件です。
近くにある家との距離で、多少値段は変わります。
その他
自宅周辺の道路が狭いと、トラックや重機などの乗り入れができない場合があります。
そのような状況になると、近隣の駐車場を借りる必要が出てくるため、追加費用が掛かるのです。
どうしても乗り入れが厳しい時は、作業員を増やして手で壊さなければなりませんので、さらに料金も割高になります。
また、家具や家電などの残置物撤去処分を依頼すると、どんどん追加料金がかかるので、見積り時にはお気を付けくださいませ。
20坪の家の解体費用を安く抑える方法
たとえば「中古住宅を購入して、解体後に新築で家を建てたい。」という方は、解体作業費だけではなく、新しい家を建てるためのお金も必要になりますよね。
完了するには数百万以上かかりますし、少しでもお得に済ませたいところでしょう。
ここでは、安く抑えるための方法をいくつかご紹介いたします。
以下でお伝えするコツを、ぜひ参考にしてみてください。
補助金・助成金を活用する
市町村の自治体に相談すると、補助金や助成金を出してくれる場合があります。
近年では、長年住まれていない空き家、老朽化した家屋、倒壊する危険のある家などが増加し、国で問題視されているためです。
審査条件は自治体で異なるため、電話や窓口にて内容の確認をし、期限よりも早めに申込みは終わらせましょう。
建物滅失登記を自分で行う
建物滅失登記を自分で行えば、手数料や代行費用が不要になります。
あまり時間が取れない場合には、業者に依頼する方がスムーズでしょう。
余裕がある際には、個人で行うのがおすすめです。
家財用具を事前に処分しておく
家財用具の処分は、解体業者にすべて任せると費用が高くなります。
少しでも安く済ませたい場合には、自治体の回収サービスを利用するか、個人でリサイクルショップに買取をお願いしたり、フリマアプリに出品したりすると良いでしょう。
解体業者に直接依頼して中間マージンを抑える
解体業者を利用する際に仲介業者を挟むと、中間マージンがかかるので費用が高くなります。
仲介手数料をかけないためには、ご自身で解体業者を探すと良いでしょう。
数十万円も費用を抑えられる可能性があります。
20坪の家を解体するときの注意点
最後に、20坪の家を解体するときの注意点をお伝えします。
作業が開始してから困らないためにも、ポイントを把握しておきましょう。
解体後1カ月以内に「建物滅失登記」を行う
建物が無くなったことを証明するために、解体後一か月以内に「建物滅失登記」を行わなければなりません。
一般的には司法書士へお願いする方も多いのですが、コスト削減のためにも自分で登記を行う方もいます。
手続き自体はあまり難しいものではありませんが、期限切れになると過料が科せられるため、お気を付けくださいませ。
トラックや重機などの「道路使用許可申請」をする
敷地内に解体工事で使用する重機などが入りきらない(道からはみ出ている)場合は、「道路使用許可申請書」が必要になります。
申請を怠ると、罰則があるので注意しましょう。
基本的には業者側が申請を行ってくれるようになっています。
解体工事に必要な申請を怠ると過料が処されるので注意しましょう!
何度も繰り返しになりますが、必要な申請を怠っていた場合は、過料が処されるデメリットがあります。
建物滅失登記の申請期限がオーバーすると、10万円以下の過料。
無許可で道路を使用すれば、解体業者は3か月以下の懲役、または5万円以下の罰金を払わなければならなくなるので注意が必要です。
家の解体工事をご検討しているなら是非かたづけレスキュー隊にご相談ください!
「家の解体工事をしたいけど、どれくらいの費用が掛かるか心配…。」
「予算内に収まるか不安なので、専門の業者に見積もりをお願いしたい。」
上記ように、家の解体費用についてお悩みの方はいませんか?
日常的に考えることでもないので、どのように作業を進めるべきか戸惑ってしまいますよね。
「かたづけレスキュー隊」は、そんなお悩みを抱えている方々の不安を解消するために、精一杯サポートさせて頂いております。
私たちは、家屋やビルを始めとしたさまざまな建築物の解体工事全般をお請けしており、各種公的な必要書類の作成や提出、さらに近隣への挨拶回りまでワンストップサービスで対応しています。
どこの業者よりも安い見積もりを目指し、最初から最後までホスピタリティに溢れるご対応を致しますので、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。
まとめ
「20坪の家を解体するときにかかる費用」についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
家を解体する際には坪数だけでなく、建物の構造や周辺の状況など、幅広い面を確認する必要がありました。
また、アスベストの確認と除去、養生の設置、各種手続きなども忘れずに行わなければなりません。
今回お伝えしてきた内容を通して、あなたのライフスタイルに合う業者を選んでみて下さいね。