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大学生などの若い世代には、特に親しまれている原付バイク。
出勤や通勤で利用することも多く、使い勝手がとても良いものなので、急に故障すると対応に困ってしまいますよね。
原付バイクの状態によっては、修理だけでは済まずに廃棄処分しなければならないことがあります。
また物置やガレージの場所を取るモノなので、手放したいという方もいるかもしれません。
しかしローンに始まり、自賠責保険や廃車手続きなどのことを考えると、頭を悩ませてしまう方も多いでしょう。
そこで今回の記事では、「原付バイクの処分費用や手続き」についてご紹介します。
「無料で処分できる方法」もまとめましたので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
原付バイクを処分する流れは?
まずは原付バイクを処分する際に必要な手順を確認しておきましょう。
登録している市町村の役所へ行ったり、廃車の手続きをしたりとやることが非常に多いので、間違えることのないようにお気を付けください。
大まかな流れを把握して、効率よく処分を終わらせましょう。
ナンバーを返納し廃車手続きをおこなう
原付バイクの廃車手続きをしたい場合、まずはナンバープレートを返納する必要があります。
それから各市町村の役所に行って、廃車申告書に必要事項を記入し、利用していたナンバープレートをご提出ください。
終わって廃車証明書を受け取れば、手続き作は終了です。
原付バイクを処分する
原付バイクを処分する場合、車体は粗大ごみとして出すことはできません。
二輪車リサイクルシステム、バイク買取業者、バイクショップ、不用品回収業者や解体業者などに処分を依頼しましょう。
また、友人に譲ったり、フリマアプリやネットオークションで出品したり、掲示板アプリやコミュニティアプリで他人に譲って処分することもできます。
原付バイクを処分する前の廃車手続きについて
それでは「原付バイクを処分する前に行う廃車手続き」からくわしく説明します。
急な故障トラブルにも対応できるように、あらかじめ理解しておきましょう。
原付バイクの廃車手続きとは?
「廃車手続き」といっても、車体を破壊したり捨てたりする訳ではありません。
分かりやすく言えば、ナンバープレートの返納作業になります。
この廃車手続きを怠ってしまった場合、原付バイクを処分したにもかかわらず、毎年自動車税の請求が家に届いてしまうので忘れずに行いましょう。
原付バイクの廃車手続きに必要なもの
原付バイクの廃車手続きをしたい方は、上記の4項目を準備しましょう。
【廃車手続きの際に準備する必要がある物】
・ナンバープレート
・標識交通証明書(原付バイクを購入する際に貰える)
・廃車申告書
・印鑑
「廃車申告書」は役所の窓口に行くと貰えます。
自治体によってはホームページから申請用紙をダウンロードできるので、早めに問い合わせてみましょう。
ナンバープレートと標識交付証明書を用意
原付バイクの廃車手続きをするときは、「ナンバープレート」と「標識交通証明書」を用意する必要があります。
まずは、「ナンバープレート」を車体から外しましょう。
ボルトとナットで止められているだけなので、大きめのプラスドライバー、モンキースパナやメガネレンチなどを使えば、簡単に取り外すことが可能です。
つづいて「標識交通証明書」になりますが、こちらは原付バイクの購入時にお店から必ず渡される大切な書類のため、自宅に置いているケースがほとんどです。
スクーターであればシートの下に保管している場合も多いので、確認してみましょう。
また車庫で数十年眠っていたバイクを処分したいのに、ナンバープレートが見つからない場合には、まず警察署に届け出て受理番号をもらいましょう。
それから「廃車申告書件標識返納書」の項目を記入して、軽自動車税の担当窓口に提出すれば作業完了です。シャチハタ以外の印鑑を必ず持っていきましょう。
原付を登録した市区町村の役所へ
122㏄以下の原付バイクやスクーターは、各市町村の役所で廃車手続きができます。
住んでいる地域の役所に行き、廃車申請書をもらって必要事項をご記入ください。
この際に、持参したナンバープレートと廃車申請書をセットで提出し、廃車証明書を受け取れば作業完了です。
原付バイクの処分方法
廃車手続きの詳細が分かったところで、原付バイクの処分方法を見ていきましょう。
業者に頼むだけではなく、お金をかけずに処分する方法もご紹介します。
知人に譲る
原付バイクの使用歴が短く運転できる状態の場合、知人にあげると処分費用がかかりません。
譲渡には少し手間がかかりますが、業者を利用するよりも安く済ませることが可能です。
特に大学生であれば、サークルやアルバイトの後輩や友人などに、一度声をかけてみてはいかがでしょうか?
フリマアプリ・ネットオークションを活用する
近年では知名度の高くなってきたメルカリ、ラクマやヤフオクなどのサービスを利用すると、好きな価格で原付バイクを処分することができます。
フリマアプリやネットオークションは、チャット機能で相手とも気軽に連絡を取れるので非常に便利です。
しかし梱包と発送などの手続きも、すべて一人で行わなければならないため、ネット初心者には難しい方法だと言えるでしょう。
掲示板アプリ・コミュニティーアプリで他人に譲る
原付バイクは、無料の掲示板アプリやコミュニティアプリであるジモティーなどを使って他人に譲ることもできます。
相手と意見が一致すれば、すぐに処分を行うことができるので非常に便利です。
直接会って渡せるので送料も節約することができます。
しかし個人間でのやり取りになるため、何かトラブルに巻き込まれても自己責任になってしまうのです。
原付バイクは高価な製品なので、知人や友達に立ち会ってもらうか、郵送なら代引きでの取引が良いでしょう。
バイク買取業者に依頼する
バイク王やバイクワンなどのバイク買取業者に依頼すると、バイクを処分するための手続きまで代行で行ってくれる場合が多いため、一気に処分を終わらせることができます。
また土日でも査定を行ってくれるので、お仕事で忙しい方も利用しやすいでしょう。
ただし、廃車手続きには税金や保険が関連するため、書類の準備を忘れずに行ってくださいね。
バイクショップに処分を依頼する
基本的には「廃棄二輪車取扱店」で引き取ってもらいましょう。
ほとんどの一般的なバイクショップは「廃棄二輪車取扱店」に加盟しているため、処分費用と引き取りに対応しているか、お近くの店舗に問い合わせてみて下さいね。
また、許可を受けていないバイクショップを選ばないようにしましょう。
二輪車リサイクルシステム
二輪車リサイクルシステムとは、「公益財団法人自動車リサイクルセンター」が運営しており、原付バイク(二輪車)を処分できるバイクショップを紹介してくれます。
また無料で手続きを行ってくれますが、自らバイクショップに原付を持っていく必要があるので、あまり時間の取れない方はお気を付けください。
解体業者に依頼する
バイク屋でも処分できないほど、パーツが欠けていたり破損が酷かったりする場合には、解体業者に依頼しましょう。「部品取り状態」でも対応してもらえます。
ただし、ガソリンを抜いていないと対応してもらえない場合もあるので、業者ごとの独自ルールを事前にご確認ください。
不用品回収業者に処分を依頼する
原付バイクは、不用品回収業者に処分を依頼することができます。
即日や夜間でも対応してくれるところもあるので、急なトラブルにもすぐに駆け付けてもらえるでしょう。
純正パーツ以外も買い取ってもらえることが多く、お金に換金できる可能性が高まります。
動かなくなった重量のある原付バイクも、業者がすべて運搬を行ってくれるため、ケガをする心配もありません。
また複数台あっても気軽に対応して貰えますし、ヘルメットなどの付属品もまとめて回収してもらうことが可能です。
原付バイクの処分前に確認しておくべき事項
原付バイクの処分前には、必ず確認しておくべきポイントが数点あります。
間違えられない重要事項なので、忘れないように覚えておきましょう。
原付バイクが動かない場合は運搬費用がかかる
原付バイクが動く場合は乗車して目的地まで向かうことができますが、動かない場合は業者に運搬作業を依頼しなければなりません。
もちろん引取料金も高くなるので、覚えておきましょう。
原付バイクのローンが残っている場合は許可なしに処分は行えません
ローンが残っている場合は、現段階だと「ローン会社があなたに原付バイクを貸し出している状況」になっています。
ローンを組んだ会社から所有権解除の証明書をもらえない限り、廃車手続きも行えないのでご注意ください。
原付バイクの処分が済んだらやるべきこと
原付バイクの処分が済んだとしても、まだやるべきことが一つ残っています。
処分作業を終えたからといって、安心しないようにしましょう。
バイク自賠責保険の還付手続きを行いましょう
原付に乗るときは、強制的に自賠責保険へ加入しています。
もし保険が残っていれば、加入していた会社に返還手続きをすると、その分のお金が戻ってくることもあるのです。
少数ですが、返還される予定額を前払いしてくれる業者もあります。
原付バイクの処分別費用を処分方法別に紹介
原付バイクを処分する流れを掴めてきたところで、気になってくるのは費用ですよね。
処分方法別に分かりやすくまとめました。
解体処分の費用
原付バイクの解体処分費用は、0~10,000円程度の費用がかかります。
自分で持ち込むのであれば、無料で引き取ってくれるお店もあるので確認してみましょう。
基本的には、運搬費用のみで解体処分を行ってもらえます。
廃車処分にかかる費用
二輪リサイクル、バイク買取業者、バイクショップ、解体業者や不用品回収業者のどこに廃車処分を依頼しても、約10,000円が目安となっています。
原付バイクを動かせない場合、運搬費用がかかるので気を付けましょう。
不用品回収の費用
不用品回収業者に原付バイクの処分を依頼すると、6,000~10,000円程度の費用がかかります。
業者によっては「トラック積み放題プラン(パック)」があるので、他に要らない製品がある場合は、一緒に処分すると良いでしょう。
「積み放題プラン」は、軽トラックで18,000~25,000円。2tトラックで35,000~50,000円が相場のようです。
原付バイクの処分は不用品回収業者がおすすめ!
原付バイクの処分は不用品回収業者に依頼すると、無駄な手間をかけずに効率よく処分できるのでおすすめです。
また他の業者に頼むよりも、スケジュールに対して融通が利くので助かります。
最後にメリットとデメリットをまとめましたので、選ぶ時の参考にしてみて下さいね。
不用品回収業者のメリット
原付バイクの処分を不用品回収業者に依頼する場合、メリットがたくさんあります。
・車庫にある大量のごみも一緒に処分できる
・ヘルメットや原付の部品を買取してもらえる可能性がある
・家電製品や家具も回収してもらえる
・重量のある原付を運搬する必要がない
・即日や夜間でも対応できる業者がある
テレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの家電。ベッド、テーブル、イス、食器棚などの家具を、一緒にまとめて処分すればお得になります。
原付バイクを捨てるついでに、家の大掃除を行ってみるのも良いでしょう。
不用品回収業者のデメリット
つづいて不用品回収業者に依頼する場合のデメリットを見ていきましょう。
・バイク単体で処分をお願いすると処分費が高くなることが多い
・悪質な不用品回収業者に騙される危険性がある
複数の不用品を一緒に捨てたい場合は、かなりお得に処分を済ませることができますが、単体で処分すると高くなる傾向にあります。
要らない家具や家電をまとめてお願いする方が良いでしょう。
悪徳な不用品回収業者に注意
一定数にはなりますが、悪徳な不用品回収業者が存在しています。
作業が終わったあとに見積もりと異なる金額を提示されてしまったり、買取可能と聞いていた商品が実際は処分料金がかかったりと、ひどい対応をされたケースもあるようです。
必ず企業のホームページや口コミを確認したうえで、処分を依頼するようにしましょう。
まとめ
原付バイクの処分方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
原付は急に壊れてしまう可能性がある物ですし、無料回収という訳ではなく、少しでも値段がつく可能性のある不用品回収業者に依頼するのがベストであると分かりました。
また、現在も使える状態だけど家に眠っていた物などは、品質が良いと高価格で売却できることもあります。
原付バイクの外装にキズやサビがないか確認したり、エンジン付近の異音やバッテリーに不調がないかを見直したりと、日頃からメンテナンスを行っておきましょう。