お引越し前に掃除を行っていると、たくさんのゴミが出てきて困るときがありますよね。
ベッド、ソファー、食器棚、タンスやテーブルなどの大型家具。
そしてテレビ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、パソコン、電子レンジなどの家電製品。
特にこのような粗大ごみに関しては、「どんなサービスで処分したら良いの?」と考える方も多いことでしょう。
また、専門業者へ依頼するにしても、はじめて利用する方は不安があるかと思います。
そこで今回の記事では、そういうお悩みを解決するために、「引越しに伴う粗大ゴミや不用品の処分方法」に注目しました。
気になる費用相場(標準値段)や家電リサイクル法の詳細もくわしくまとめてみたので、ぜひチェックをお願いします。
引越しで出る粗大ごみ・不用品の処分方法6選
お引越しの際には、新居への荷造りを並行して行う必要もあるため、あまり時間が取れないという方もいることでしょう。
しかし、何も心配することはありません。
引越しで出てきた粗大ごみや不用品を処分する場合には、状況に応じて適切な対処方法を選ぶことができるのです。
そこで幅広いケースを想定し、どのような処分方法を選べば良いのかを6つの項目に分けてご紹介したいと思います。
知り合いに譲る
まず、引越しで出てきた粗大ごみや不用品は、お友達や親戚などの知り合いに譲ることができます。
身近に欲しいと言う相手がいるのであれば、非常にコストパフォーマンスが高い方法です。
特に洋服、アクセサリー、バッグや時計などのファッショングッズは、比較的サイズが小さい場合が多いので、袋にまとめてすぐに渡すことができるでしょう。
しかし、テレビ、冷蔵庫、タンスやベッドなどのように、重量がある不用品を譲りたい場合は、ヤマト運輸の「らくらく家財便」を利用するのがおすすめです。
プロフェッショナルに依頼することで、大変な持ち運びに困ることもなく、安全に受け渡しを終えることができますよ。
自治体に処分を依頼する
引越しで出てきた粗大ごみや不用品は、自治体の回収サービスを利用して処分を依頼することもできます。
各地方の自治体によって定められているルールは異なるため、直接電話をかけて問い合わせるか、公式のホームページ等で確認しておくと良いでしょう。
また、不用品の種類により料金設定もバラバラなので、間違えることの無いようにしっかりと説明を読んでおいてくださいね。
しかし、自治体に依頼する方法の場合、粗大ごみを指定の回収場所まで持っていかねばなりません。
大型サイズの家具だとしても、自宅までは取りに来てくれないのでご注意ください。
フリマアプリやネットオークションを活用する
近年、スマホやパソコン、そしてタブレットの普及に伴い、フリマアプリやネットオークションを利用するユーザーが増加してきています。
それゆえ、「ヤフーオークション」、「メルカリ」、「ジモティー」、「フリル」等の、だれでも手軽に使えるサイトが人気を集めているのです。
こちらのサービスを利用しても、引越しで出てきた粗大ごみや不用品を処分することができます。
自分で好きな値段を設定して、納得のいく価格まで相手と交渉できる点が最大のメリットだと言えるでしょう。
しかし、取引だけで済む話ではなく、商品の写真を撮影したり、細々とした説明を書いたりする必要もあります。
さらに、梱包や郵送作業も個人で行わなければならないため、時間がかかってしまうことでしょう。
すべての工程が自己責任になるので、利用者同士でトラブルの発生を招かないように、丁寧なコミュニケーションを取るように心掛けてください。
また、すぐ買ってくれる相手が絶対に現れるわけではないので、かなりの時間を費やす場合があります。
引越しまで時間にゆとりがあり、連絡をスムーズに取ることができるという方のみ、利用するのがおすすめです。
引越し業者に処分を依頼する
「引越しと同時に不用品の処分もできたら良いのになぁ。」と思う方もいることでしょう。
なんと!そのような利用者さまの要望にお応えして、不用品の引き取りサービスを一緒に行ってくれる便利な業者もあるのです。
捨てる手間暇もかからず、労力もかけなくて良いため、非常に助かることでしょう。
有名な業者であれば、「ハート引越しセンター」、「サカイ引越しセンター」、「アップル引越しセンター」等が対応していますので、ぜひ問い合わせてみてくださいね。
また、自分にベストマッチする業者を見つけるためには、複数社同時に一括見積もりサービスを依頼しておくのがおすすめです。
料金プランやサービス内容を比較できるので、信頼できる業者を見つけやすくなりますよ。
リサイクルショップを利用する
引越しで出てきた粗大ごみや不用品をジャンル問わずに処分したいのであれば、リサイクルショップを利用するのがおすすめです。
こちらは、まとめて買取をして貰えるところが大きなメリットであり、時間のない場合にはとても役立つ方法になります。
しかし、買取ができない品目も一部存在しているため、依頼する際にはお気を付けくださいませ。
また、有名なリサイクルショップには、ゲオの運営する「セカンドストリート」、全国展開している「ハードオフ」、総合リサイクルショップである「トレジャーファクトリー」等があります。
持ち込みだけではなく、出張買取や宅配買取サービスを行っている店舗もあるので、臨機応変に対応して貰えるでしょう。
不用品回収業者に処分を依頼する
引越しで出てきた粗大ごみや不用品を、できるだけ迅速に処分したいのであれば、不用品回収業者に依頼するのがおすすめです。
自分の好きな日程に合わせてもらえますし、即日対応してくれる業者も存在します。
さらに、必ず自宅へ取りに来てくれるので、大型サイズの家具や家電を処分したい場合でも、回収場所へ持っていく手間がかかりません。
軽トラのような運搬車を持っていないというご家庭の方には、とても助かりますね。
また引越しをする際には、荷造りでもバタバタしていて、ほとんど時間がない状況であることが多いかと思います。
それゆえ、即日でも対応してくれる不用品回収業者は、これまで紹介してきた方法の中で、「最もスムーズに粗大ごみや不用品の処分ができる方法」だと言えるでしょう。
引越しに伴う不用品処分にかかる費用相場
これまでは、引越しで出てきた粗大ごみや不用品の処分方法について、詳しくご説明してきました。
知り合いに譲る、地域の自治体、引越し業者、リサイクルショップ、不用品回収業者、フリマアプリやネットオークションなどの、さまざまな処分方法が分かったと思います。
そうなると、次に気になってくる問題は、「利用する際の費用相場」ではないでしょうか?
そこで、他の方法よりも具体的な目安が判明している、「地域の自治体に依頼する場合」と「不用品回収業者に依頼する場合」の費用相場をご紹介いたします。
自治体に依頼した場合
まずは、「粗大ごみや不用品の処分を自治体に依頼した場合」の相場価格から見ていきましょう。
よく処分される定番品目の大まかな値段を下記にまとめてみたので、ぜひチェックをお願いします。
大阪市で処分する場合の処分費用
参照:大阪市
そのため、引越しに伴い複数の家具や家電を処分する場合でも、5,000~30,000円の予算を用意しておけば良いでしょう。
こちらは、「ルールに従えば確実に回収に来てもらえる」という安全性が、最大のメリットになります。
しかし、指定場所に持っていくまでの運搬作業はすべて自己負担であり、手間がかるのでご注意ください。
また、月に1~2回程度しか回収は行われていないため、事前から予定を合わせておき、粗大ごみの回収日を忘れないようにしましょう。
不用品回収業者に依頼した場合
自治体での相場価格が分かったところで、次は「粗大ごみや不用品の処分を不用品回収業者に依頼した場合」の相場価格を見ていきましょう。
■不用品回収業者で処分する場合の相場価格
テレビ | 4,000~5,500円 |
エアコン | 3,000~8,000円 |
冷蔵庫 | 4,300~12,000円 |
洗濯 | 3,500~6,000円 |
ベッド | 3,500~5,500円 |
タンス | 2,500~3,000円 |
ソファー | 2,000~3,000円 |
テーブル | 3,000~8,000円 |
自治体に依頼した場合と比べると、全体的に値段は少し割高になっています。
しかし、不用品回収業者に処分を依頼すれば、自宅からの運搬費用も込みであり、好きな時間帯に呼ぶこともできます。自治体に依頼した場合と比べると、全体的に値段は少し割高になっています。
さらに、急な都合ができたとしても、決めていた日程を変更することが可能です。
これは引越しで急いでいる方にとって、かなり大きなメリットなのではないでしょうか?
また、不用品回収業者では、自治体で回収できないサイズの物を引き取ってもらえる可能性もあり、粗大ごみを効率よく処分ができること間違いありません。
不用品の処分にかかる時間
不用品の処分にかかる目安時間を見ていきましょう。
自治体の回収サービス | 粗大ごみの回収は、月に1~2回しか行っていないため、日程を合わせる必要がある。 |
リサイクルショップ | 基本的に即日買取して貰うことが可能。しかし、希少性の高いモノは、査定に2週間程度かかる場合がある。 |
引越し業者 | まず、不用品の処分サービスがあるのかを、見積もりの際に確認しておく必要がある。当日に処分できない場合もある。 |
フリマアプリやネットオークション | 出品から落札、そして発送までの時間を考慮した上で、最短でも1~2週間程度は見積もっておく必要がある。長ければ1か月以上。 |
不用品回収業者 | さまざまなジャンルの物を即日回収して貰うことが可能。査定時間も短いため、効率よく処分ができる。 |
それぞれ処分方法のパターンが異なるため、費やす時間も違うことが分かりましたね。
上記で説明した内容を考慮しても、引越しで粗大ごみや不用品の処分をしたい場合には、ほとんどの物を即日回収して貰える「不用品回収業者へ依頼」するのがベストでしょう。
家電リサイクル法
日本では、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)が定められているのをご存知でしょうか?
カンタンに言えば、「廃棄物の減量を促進するために、まだ使える部品と材料をリサイクルしよう!」という取り組みです。
こちらは、粗大ごみや不用品の処分をしたいのであれば、絶対に覚えておくべき大切な法律になります。
下記にて分かりやすく解説していますので、この機会にぜひ覚えておきましょう。
家電リサイクル法の対象商品
家電リサイクル法の対象商品は、「家電4品目」と呼ばれています。
①テレビ
②エアコン
③冷蔵庫・冷凍庫
④洗濯機・衣料用乾燥機
上記の4品目であり、いずれも一般家庭や事務所などで排出されたモノのみが対象となっています。
製造されたメーカーやサイズ等によってもリサイクル料金は異なるため、しっかりと確認しておきましょう。
後からトラブルになる可能性もあるため、内容を間違えないようにご注意ください。
家電リサイクル券
家電リサイクル券とは、「小売業者や製造業者(メーカー)が業務を迅速に行うために作成された券」のことです。
こちらが作られたことで、混雑しやすい現場での対応が円滑になり、効率よく業務をするための環境が保たれるようになりました。
また、家電リサイクル券には2種類のシステムがあり、「料金郵便局振込方式」と「料金販売店回収方式」から選択して購入することができます。
家電4品目を処分したい場合には、郵便局の窓口や家電量販店にて、必ず券をお買い求めください。
粗大ごみを処分する際の注意点
引越し伴う粗大ごみの処分方法や目安料金について説明してきました。
そこで最後は、気持ちの良い引越しを済ませるために、粗大ごみを処分する際の注意点をお伝えしたいと思います。
安心感をもって業者を利用できるように、ここで正しく理解しておきましょう。
自治体に処分を依頼する際には日程に余裕を持ちましょう。
自治体に処分を依頼する場合は、自身が引越しするタイミングと行政のスケジュールが合うか分からないため、日程には余裕を持たせるようにしましょう。
何度も繰り返しになりますが、自治体は月に1~2回程度しか回収を行っておりません。
そのため、数か月前から日付を確認しておく必要性があります。
また、もしも当日に急な用事が入ってしまった場合には、別の日に変更しますよね。
しかし、自治体の場合は回収頻度が少ないので、次の日程までにかなりの期間が開いてしまいます。
引っ越し時には、予定を合わせるのが大変になるかもしれません。
そういう事態を防ぐためにも、スケジュール管理は徹底して行うようにしましょう。
悪質な不用品回収業者に注意
大変残念ながら、悪質な取引をする不用品回収業者が一定数存在しています。
「見積もり時には聞いていない高額料金を請求された。」というケースもあるようです。
利用が初めてで不安に思う方は、複数社で見積もりの比較を行うのが良いでしょう。
また、未然にトラブルを防ぐためにも、事前に必ず見積もり書を貰っておき、作業終了後まで保管しておくようにしてください。
騙されて損をすることのないように、業者選びには気を付けるようにしましょう。
まとめ
今回は引越しをする際の粗大ごみや不用品の処分についてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
自治体、リサイクルショップ、フリマアプリやネットオークション、不用品回収業者などのさまざまな処分方法がありましたね。
また、処分する際のおおよその相場価格についてもご説明しました。
それぞれに色々なメリットがあったかと思います。
しかしながら、バリエーションの多い方法の中でも、引っ越しの際に融通が一番利くのは、迅速で即日対応の可能な不用品回収業者ではないでしょうか?
急いでいる状況に合わせて、日程が決められるのはとても嬉しいですよね。
また、プロが運搬作業をすべて行ってくれるので、労力をかけずに処分ができます。
引っ越し時に粗大ごみの処分をしたい場合は、ぜひ不用品回収業者を活用しましょう。