カビは家のいたるところに発生します。
特に湿気の多い場所で繁殖しやすいですが、カビは生えるものと放置していませんか?
実は、カビは人体に恐ろしい悪影響を与えるという事を知っていますでしょうか?
ここからは、カビが人生に与える影響をカビの種類別に解説します。
黒カビ
まず、カビの代表格である黒カビが与える悪影響です。
黒カビは繁殖力が強いことで有名なカビで、衣類や壁など、家の様々な場所で発生します。
部屋のいたるところで発生するカビなので、今まで見たことがない人はほとんどいないといってもいいくらいの有名なカビです。
黒いカビの多くは黒カビという認識でも問題ありません。
黒カビは見た目が悪くなるだけではなく、放っておくとどんどんと繁殖していき、アレルギーやぜんそくの原因となります。
特に小さい子供には顕著に悪影響が現れます。
さらに、アレルギー物質でもあるため、黒カビを体内に取り込み続けるとアレルギーを引き起こしてしまう可能性があります。
よく見る普通のカビだと侮ってはいけません。
アオカビ
アオカビは乳製品やミカン、もちなどに発生します。
ちなみにこのカビはチーズで有名です。
アオカビという名前だけあって、青い色をしていると思われがちですが、実は白や緑といった色のついたアオカビもあります。
アオカビは健康な人にはほとんど影響を与えないといわれていますが、アオカビが発生した周辺には有害なカビが発生していると考えられています。
つまり、アオカビ自体は危険性は低いが、その周辺にできるカビは危険性があるという事です。
そのため、アオカビにも注意する必要があります。
ブルーチーズのような故意に食品に生やしてあるアオカビは問題ありません。
しかし、そうでないアオカビは危険性が高いという事を覚えておいてください。
スズカビ
ススカビはたくさんあるカビの中でも特に力が強いカビです。
その他のカビは家の様々な場所に生えますが、ススカビはプラスチックさえも腐らせることができます。
ススカビは胞子がとても軽いことが特徴です。
そのため、空気中に飛び散りやすく、さらにより長時間浮遊していられます。
さらに、鼻腔内に胞子がとどまりやすいという危険性があります。
そこからアレルギーを発症してしまうという例も少なくありません。
花粉症は有名ですが、このカビが原因となってアレルギー性鼻炎を引き起こすケースも多々あります。
赤カビ
赤カビはパンやご飯に生えることが多いカビです。
赤カビという名前がついていますが、実際にはピンク色をしているカビになっています。
このカビは、食品に生えるだけではなく、家の内装に生えることもあります。
そのため、クーラーなどに吸い込まれてしまう可能性があります。
そうなると、冷気とともにカビが放出されることになってしまいます。
それが原因となり、アレルギー性の疾患にかかってしまうケースがあります。
そのため、早急に対処する必要があります。
カビの与える影響
このように、カビは人間にたくさんの悪影響を及ぼします。
多くがアレルギー性の疾患という事で、一度発症してしまうと症状を軽減することはできても完全に治療をすることは難しくなってしまいます。
もしも、小さい子供がカビが原因でアレルギー性の疾患を抱えてしまう事になってしまった場合、その症状は一生その子を苦しめることになりかねません。
カビは日常でよく見かけるものではありますが、その危険性について正しく知っている人はあまりいません。
こうしてみてみると、カビ対策をすることがどれだけ重要なことかがわかるでしょう。
赤カビなどの正しい落とし方
カビが生えてしまったら掃除をしてカビを早急に除去しなければなりません。
しかし、カビが生える条件を知っておけばカビをはやさずに済みます。
だから、カビが生える条件をまず先に知っておきましょう。
カビが生える条件
カビは湿気と汚れを好みます。
この二つの条件がそろっている場所ではかなりの高確率でカビが生えてしまいます。
そのため、汚れがたまりやすく常に湿度が高いという場所は注意が必要です。
具体的には湿度が80パーセント以上、温度は20度から30度以上でカビは活発に活動を行います。
この条件がそろいやすいのは春以降の高温多湿な時期です。
そのため、夏場は特にカビが発生しやすくなるのです。
汚れに関して焦点を当ててみると、キッチンや浴室は特にカビが発生しやすいことがわかります。
またトイレや洗面所を挙げることもできます。
簡単に言うならば、水回りはカビが発生しやすいという事です。
さらに、タンスや押し入れなどのあまり換気を行わない場所は湿気がたまりやすくなっています。
そのままにしておくとカビの温床になってしまう危険性が高まります。
また、換気をあまりしていない部屋や日当たりの悪い部屋もカビが生えやすくなります。
一度広い範囲でカビが発生してしまうと、収拾がつかなくなってしまい、その部屋を使用する人に重大な健康被害を及ぼす危険性があります。
カビの正しい落とし方と対策
最後に健康に悪影響を与えるカビが発生してしまった場合、どうやって対策すればいいかについてです。
カビが発生する条件は、湿気と汚れの二つという事はすでに書きました。
要はその二つをしっかりと解決することができればカビの繁殖をストップさせることができます。
そのためには、カビが発生しやすい場所の掃除をこまめに行うことが重要です。
すでにカビが発生している場合には、カビ対策用のスプレーや洗剤を使用してカビを落としてください。
そして、掃除後はカビが発生する原因となる湿気対策のために水分をしっかりとふき取るようにしましょう。
そうすることで、適切にカビが発生する原因を取り除くことができます。
掃除後は、菌を死滅させるためにアルコール消毒を行うことが効果的です。
アルコール消毒はカビが発生しそうな場所にまんべんなく吹きかけるというイメージで行ってください。
また、掃除以外には定期的に換気を行う事を心がけるようにするとカビの発生を抑えられます。
換気は、窓やドアをすべて開けて行ってください。
湿気を外に追い出し、新鮮な空気を室内に取り入れることでカビの発生をより効果的に防ぐことができます。
カビは危険ですが、正しく対策を行えば発生を防ぐことができます。
掃除をまめに行い、カビの危険から自らの健康を守れるようにするといいでしょう。