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少子高齢化や核家族化が進み、ごみ屋敷問題が深刻化しています。
ごみ屋敷とは、部屋一面に足の踏み場がないほど物があふれ、ゴミで埋め尽くされた住居のことです。
長年蓄積されたゴミをキレイにかたづけることは簡単なことではなく、多大なる時間や労力を必要とします。
また、一時的にキレイになっても本人の意識が変わらなければ、繰り返しごみ屋敷になってしまうというケースも少なくありません。
さらに、大量のゴミから自然発火を起こして、火災が発生するという最悪な事態にもなりかねません。
ごみ屋敷問題の原因とは
ごみ屋敷は大きな社会問題であるため、本人だけでなく周囲で暮らす人々も健康で安心な暮らしをするために解決しなければなりません。
そのためにはしっかりと原因を追究し、根本的な改善策を目指すことが課題となります。
高齢者や精神疾患が原因
一般的に、ごみ屋敷に住んでいる人の多くは高齢者であると言われています。
ごみ屋敷になってしまった原因として考えられるのは、歳を取っていくにつれて社会との関わりが少なくなり、自分の身の回りを整えることに興味や関心がなくなることや、どんなものでも簡単に捨てられないという精神状態が原因ということがあります。
その他にも、認知症や物忘れなどが原因となり、同じものを何度も買ってしまうケースもあるようです。
本当はかたづけたいと思っていても肉体的に負担が大きく、かたづけることを諦めてしまうという高齢者も少なくありません。
若い世代でもごみ屋敷問題が
しかし、ごみ屋敷は高齢者だけの問題ではなく、賃貸マンションやアパートなどの集合住宅に暮らす若い世代の間でも起こっています。
その主な原因として、近所付き合いの希薄や夜間就労などが原因となる不規則な生活、晩婚化による単身世帯の増加などが挙げられます。
その他のケースとして、うつ病等の精神疾患を患っているという可能性も考えられますので、早めに原因を知って対策を立てることが大切です。
マンションの場合、発覚が遅れることもある
また、ごみ屋敷の入居者の中には収入面には問題がなく、毎月きちんと家賃を支払って見た目も普通の人と変わらないという人が多いため、隣人からのクレームが入るまで不動産会社や管理会社が気付かないケースが多くなっています。
特にマンションは密室のため、ドアや窓を閉め切った状態では臭いが外に漏れにくく、かなり悪臭が強くなるまで周囲の住民も気が付かないことが考えられます。
クレームが入ったときには、すでに手が付けられないほどのごみ屋敷になっていたということがあるかもしれません。
ゴミ屋敷の解決方法
ゴミ屋敷を片付けるにあたって、しっかりとした対策を練る必要があります。
自分でごみ屋敷をかたづけるためには、きちんとした計画を立てなければ途中で挫折をしてしまう可能性があります。
一人でやるには大きな負担がかかる
まずは、ごみ屋敷全体の状況を把握してかたづける順番を決め、ゴミ出しや不用品の回収の手続きを行い、最後に掃除をするという手順を行わなければいけません。
これだけのことをひとりの力で行うことは、想像以上の時間と労力を必要とします。
それに加えて、かたづけることが苦手で部屋をごみ屋敷の状態にしてきた人にとっては、肉体的にも精神的にも並大抵の作業ではありません。
業者に依頼するのが無難
家族や友人など信頼できる人の協力が得られたとしても、叱られたり、軽蔑されたりするということも考えられますので、精神的な苦痛を伴うと同時に今後の人間関係にまで影響を及ぼしてしまう可能性もあります。
したがって、精神的や肉体的に負担を軽減してごみ屋敷をかたづける方法としては、掃除のプロである業者に依頼することが最も現実的と言えるでしょう。
ゴミ屋敷の解決方法
業者にかたづけを依頼する際には、どの業者にすれば良いのか迷ってしまうことがあるかもしれません。
安心して依頼できる業者のポイントとしては、かかる費用が明瞭、即日対応や時間指定ができる、片付け後の掃除をきちんと行う、個人情報の徹底などがあります。
また、業者によっては回収したゴミを山や河川などに不法投棄している場合があり、こちらは明らかな法律違反となりますので注意が必要です。
ゴミの分別をきちんと行ってくれる業者は信頼できると言えるでしょう。
産業廃棄物処理の資格がある
産業廃棄物処理の資格を取得しているかどうかも信頼できる目安のひとつになります。
また、ごみ屋敷の中から出てきた不用品でも、買取可能なものは買い取ってくれる業者もあります。
処分にかかるお金を軽減できるというメリットがありますので、人気のあるサービスです。
自分でかたづけるとかなりの時間を必要とするごみ屋敷ですが、業者に依頼すると誰にも知られずに短時間でスムーズにかたづけられて安心です。
相見積もりは必須
片付け業者の需要は多く、業者数も増加傾向で良心的な業者が多いのですが、まれに消費者をだまそうとする悪徳業者もありますので気を付けましょう。
対策としては、作業に入る前に必ず見積もりをとって確認をすることです。
作業が終わった後に膨大な金額を請求されることのないように、追加料金の有無についても確認しておくと安心です。
業者に依頼し、スッキリと片付いたとしてもその後の対策が最も大切です。
アフターフォローも大切
その時はキレイになってもその状態を維持することが難しく、時間が経つとごみ屋敷に戻ってしまうというケースもあります。
意識を変えて気をつけることが必要なのですが、かたづけが苦手な人の中には不安がある人も少なくありません。
実際にごみ屋敷は繰り返してしまうという傾向があるのも事実です。
しかし、依頼した業者によっては、その後の定期的なアフターケアやかたづけコンサルタントなどにアドバイスを行ってもらえるサービスがありますので安心です。
同じ状況を繰り返さないために積極的に利用してみることも良い方法と言えます。
また、このようなサービスを利用することで、ひとり暮らしの高齢者にとっては同時に安否の確認にもなるため、家族としても一石二鳥になるでしょう。
まとめ
不衛生な環境での暮らしは精神的にも肉体的にも不健康です。
また、本人だけでなく周りの人たちにも悪影響を及ぼしてしまう迷惑行為になります。
本人だけでは簡単に解決ができる問題ではありませんので、根本的には周囲の人の協力や自治体などの支援が必要となります。
まず、環境を整えるためにも、信頼できるかたづけ業者に依頼してリセットすることが大切です。