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「ゴミ屋敷のことを耳にしたことはあるけれど、具体的にどのような状況を指すのかきちんと教えてほしい。」
「遠方に住んでいる祖父の家へ久しぶりに訪問すると、いつの間にかモノで溢れたゴミ屋敷になっていた…。なぜ整理整頓ができなくなってしまうのか理由を知りたい。」
上記のように、ゴミ屋敷になる原因についてお悩みの方はいませんか?
気軽に周囲へ相談できることでもないため、実際に目の前にすると、どのように現状を対処していいのか分からない人がほとんどですよね。
そこで今回の記事では、「ゴミ屋敷の原因」や「部屋を汚してしまう理由」などについてご紹介します。
ゴミ屋敷を作り出してしまう心理状態をしっかりと理解し、ご家族の皆さまで改善に向けて取り組んでいきましょう。
そもそもゴミ屋敷とはどのような状態のこと?
「ゴミ屋敷」とは、不要物が建物の外にも貯めこまれるほど、周囲から見てゴミが蓄積しているのが分かる状況の家のことを指します。
「汚部屋」や「ごみ部屋」というような別の名称で呼ばれることもあり、テレビニュースや雑誌などで、一度は耳にしたことのある方がほとんどではないでしょうか?
外にも溢れだしてしまうほどモノが積もったゴミ屋敷は、気づいたら早めに掃除を行わなければなりません。
高齢者が家をゴミ屋敷にしてしまう理由について
近年では、”高齢化社会に伴う核家族化”がだんだんと進んできています。
特にお年寄りは認知力と身体能力が下がるため、部屋の片づけすら1人ではままならなくなり、最終的にゴミ屋敷になってしまうケースが増えている状況です。
「モノを捨てるのがもったいない」「モノを捨ててはいけない」という価値観があるから
戦争を経験している高齢者からすると、一つ一つのモノが非常に大切であり、「捨ててはいけない」という価値観があります。
食べるモノや着るモノが少なかった時代を生き抜いてきたため、モノに対する執着心が強いことも要因だと言えるでしょう。
その考え方はゴミに対しても同じであり、使い捨てのモノでも捨てずに取っておくことがよくあります。
セルフネグレクトの影響によるもの
「セルフネグレクト」という精神疾患になると、自分自身への関心がなくなり、掃除や片付けができなくなってしまいます。
さらに食事や入浴など、日常生活でいつも行うような身の回りのこともやる気が低下し、能力が衰えてしまうので気を付けなければなりません。
また高齢者がセルフネグレクトになると、ゴミ屋敷化する可能性だけではなく、体調が悪化しても病院に行かないことがあります。
これは孤独死につながる危険性があるため、親が一人暮らしの方はセルフネグレクトの可能性がないか、普段から定期的に連絡を取るようにし、様子を見守るようにしましょう。
ゴミなのか必要なモノなのかを判断するのが難しい
65歳以上の高齢者は7人に1人が認知症を発症すると言われており、ゴミ屋敷になる大きな要因の一つだと考えられています。
客観的に見れば明らかにゴミだと分かるモノであっても、だんだんと認知機能が低下することにより、本人がゴミなのか必要なモノなのか区別するのが難しくなってしまうからです。
自宅をゴミ屋敷にしてしまう人の心理
では、なぜゴミ屋敷状態を作り出してしまうのか、ゴミをたくさん貯めこんでしまう人の心理状態を詳しく見ていきましょう。
相手がどのような気持ちでモノを置いているのか、理解することはとても大切です。
高齢者は「できるだけ周囲の人に迷惑をかけたくない」と思っているから
ゴミ屋敷のまま住み続けているお年寄りは、ご家族の生活を思いやるばかりに、自分の身の回りを手伝って貰うことを躊躇する傾向が強くあります。
そして「片付けや掃除は自分で全部できる」と思っており、人の手を借りる必要はないという考えがあるので、ゴミ屋敷化しやすいと言えるでしょう。
また、人の手を借りないで過ごすということは、自分自身を精神的に追い込んでしまい、親族や近隣住民との関係性も薄くなってしまいます。
そのため、孤独感から「誰も自分を助けてくれない」と感じるようになり、片付けさえもままならない状況に追い込まれるのが実態です。
家族でゴミ屋敷にならないように見守ろう
ゴミ屋敷になってしまった家は、ご家族が一方的に片付けをすることになるのがほとんどでしょう。
しかし、もしも離れて暮らしている場合は、お年寄り本人が片付けを自分でもできるように、家族で見守る必要があります。
片付けの重要さをしっかりと理解してもらうためにも、ご家族で以下のポイントを実践してみましょう。
部屋の1か所を片付けてみて、片付け後の清潔な部屋の快適さを理解してもらう
部屋を片付ける時には、まず1か所だけをキレイにするのがおすすめです。
一切ゴミのない部屋の快適さを本人に実感して貰うことは、ゴミ屋敷になる思考の解消にもつながります。
また「ゴミ部屋をキレイな状況にできた!」という達成感から、「他の部屋を片付けたい!」という意欲が湧いてくるかもしれません。
ゴミ屋敷状態が危険なことを理解してもらう
まずは「ゴミ屋敷となった家で暮らしているとどのような危険性があるか」を、高齢者にしっかりと説明するのが大切です。
長らく掃除を怠ると、ほこりや汚れによる雑菌や、放置していたゴミの腐敗で害虫が発生する可能性があります。
さらに、害虫を食べようとするネズミが繁殖すれば、死骸や糞尿などによりアレルギー症状を起こす可能性も出てくるため注意が必要です。
また、ゴミ屋敷の中でテレビやパソコンなどの家電製品を使用すると、ほこりがコンセントに付着して引火し、火災が起きる危険性があるので気を付けなければなりません。
上記のように、ゴミ屋敷になると起こる悪影響を、高齢者にしっかりと説明しておくことが大切です。
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まとめ
これまで「ゴミ屋敷になる原因」などについて中心にご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
ゴミ屋敷になるのを防ぐためには、元からゴミを増やさず貯めこまない習慣づくりをしておくことがおすすめです。
遠方に一人暮らしをしている高齢者のご家族がいる場合は、常日頃から連絡をしっかりと行って、コミュニケーションを取るようにしておきましょう。
相手の心境を理解した上で、ゴミ屋敷にならないことの重要性を伝えることが非常に大切です。
もしもゴミ屋敷になり、ご家族だけで対処できないという場合には、業者を積極的に活用していきましょう。
家族や親族だけですべて抱え込むのではなく、困った時は早めに周囲へ相談するのがベストです。